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  • 2020.05.14 Thursday
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STAFF

技術の悪用について


首相官邸屋上でドローンが発見され、”微量”ながら放射線が検出された、というニュースに接し、何とも複雑な感じが湧き上がっている。
たとえばスタジアムのように大規模な建造物の建築現場では、工事の安全管理などにドローンが活用されている、という進歩的なニュースにも触れていたから、なおのことである。

安全基準を満たした原発の再稼働は(沖縄県知事には”上から目線”と批判されたが)”粛々と”進める、という政府の方針に対し、放射性物質を積んだドローンを使うことにより、”上から目線”で一泡吹かせてやろう、という了簡だったのだろうか、などと下衆の勘繰りのような気持ちも動く。

民主主義社会の前提は、価値観の多様性を受け入れ、少数意見を極力尊重し、利害が対立するのは当たり前だから議論や駆け引きを通じて、当事者それぞれが満足と不満を許容しうるギリギリの線でもっともマシな妥協点を探る、そういう息の長くじれったい(さればこそ相当面倒くさい)プロセスを、皆が受け入れ合うことにある、と思う。

だとすると、政府が”粛々と”「少数」意見に取り合おうとしないで政策を貫徹しようとすれば、民主的な議論の可能性に絶望・幻滅した「少数」意見の一部が先鋭化・過激化して対抗しようとする、という世にありがちな流れが間欠泉のように吹き出した事件のようにも見えてくる。
技術の進歩は早いから、その悪用を防ぐルール作りは到底追いつけない。
こういう過激な技術の悪用事件は、その反作用として、過剰に厳格なルール設定を求める勢力を呼び覚ましやすい。
ちょっと想像するだけで気が滅入ってきてしまう。

ドローンという機械は、ラジコンによる操作と、GPSを利用した操作の両方が出来るそうだ。
ドローンを上回る(神様を除いた)現代最強の”上から目線”はGPSということになるだろうか。
今日広く民生用にも役立っているGPSを支えるのはアメリカの軍事衛星である。
ふと、そんなことまで思い出させられてしまった。

JUGEMテーマ:日記・一般
  • 2015.04.23 Thursday
  • 17:25

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